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足ゆびの巻き爪とは、爪がその脇の皮膚組織にめり込んで痛みや炎症を生じる状態で、激しい炎症がしばらく続くと、肉芽種(にくげしゅ)を生じます。ほとんどが母趾(足の親ゆび)に発生します。
爪が刺さっているわきの部分から膿や出血、ジクジクする汁を排出した状態を放置したり、繰り返すとその部分の皮膚がモコモコと赤く盛り上がってくる肉芽種となります。こうなると歩く度に鋭い痛みを感じ、非常に辛い状態となります。
幼児から高齢者までどの年齢でも発生し、軽症まで含めると何と全人口の約10%。つまり10人に1人が罹る割合と言われています。感染や炎症を繰り返して痛みの激しい、「重症」の陥入爪の人は、更にその10分の1程度発生していると考えられます。つまり100人に1人はかなり進んだ巻き爪を持ち、手術を要すると考えられます。
爪の形が先天的に幅広い方や脇が巻いている方、爪切りの時に深爪をして脇の皮膚を傷つけてしまうこと、靴の圧迫などにより強く足ゆびの皮膚に爪が刺さることがきっかけで発生し、この後爪は自然に伸びるためにどんどんと皮膚に強く刺さり、悪循環が生じて進行すると考えられています。
巻爪の治療には、手術的な治療と手術をしない保存的治療があります。 当院では保存的治療としてマチワイヤーによる爪の矯正治療を行っています。
爪が伸びた部分に矯正用のワイヤーをかけるため麻酔も必要ありません。
尚、爪が皮膚に刺さってしまい 炎症をおこし 肉芽組織が盛り上がってしまっている場合には 刺さっている爪と肉芽組織を取り除かないと炎症は治まりません。
巻爪の矯正は歯科矯正のように保険適応が無く自費診療となります。
・初診時:初診料+処置料=7,000円
・再診時:爪のチェックのみは無料/ワイヤー交換は1,500円(ワイヤー交換は1~2か月に1回が目安です)